2017/10/1 土井杏南&山本凌雅 JAL入社内定会見
「17m15以上を来年の初戦で跳ぶくらいの勢いで冬期トレーニングをして、まずは日本記録を跳びたい」(山本)
「とても悔しいことが多い4年間でした。でも、悔しさをバネに、社会人で結果を残すことができるようにしたい」(土井)
Q.内定式を控えた今の気持ちは?
山本凌雅 社会人になるんだな、という実感がちょっと沸いてきた気がします。
土井杏南 内定式に参加して、色々な学生の人たちと交流できるので、とてもワクワクしています。これから身を引き締めて頑張ろうと思っています。
Q.JALのイメージは?
山本 よくJALの飛行機を使わせてもらっていますが、すごく丁寧なイメージがあります。飛行機ということで、跳躍と結びつくイメージもあると僕は勝手に思っています。そのJALを背負って跳躍ができる、スポーツができるということは光栄に思っています。
土井 私が走るときにはJALに乗って行くことが多かったので、その飛行機がいつも私の挑戦の側にいてくれました。そのJALの社員としての走り、行動をしっかりとしていきたい。私も、(JALの飛行機のイメージの)飛躍ということで、しっかり飛躍できるように頑張ります。
Q.大学での競技生活を振り返ると?
山本 大学2年のときには自己記録を更新できないシーズンでしたが、全体を通してみれば良い大学競技生活、日々、成長できた大学時代でした。今年の世界陸上で結果を残せなかったことはすごく残念でしたが、あの経験は今後に生きるものと思っています。
土井 大学競技生活を振り返ると、とても悔しいことが多い4年間でした。でも、悔しさをバネに、社会人で結果を残すことができるようにしたい。JALの一員として世界に羽ばたけるように頑張っていきます。
Q.同学年で世界ジュニアにも一緒に出場した桐生祥秀(東洋大)選手が9月の日本インカレで、100mの日本人初の9秒台を出しました。どういった気持ちでご覧になりましたか。
山本 本当に感動しました。同じ陸上競技をやっている側ですが、スポーツを見て、本当にすごいと感じられたことでした。僕の中でも大きな感情になりましたし、負けていられないな、という気持ちになりました。次の日から自分も練習を頑張りましたし、今後も一緒に頑張っていきたいですし、良いライバルとして、切磋琢磨していきたいと思います。
土井 スタンドで見ていたのですが、私も感動しましたし、鳥肌も立ちました。同じ100 mという競技で、こんなに人の心を動かせるのだと感じました。私もそういう存在になるようにしたい。刺激しあって、高め合い、同じ陸上競技者として頑張っていきたい。
Q.JALの一員として、どんな活躍をしていきたいですか。
山本 JALの社員としてまず、良い結果をJALの社員の皆さんに届けて、みんなで頑張ろう、となってくれたら嬉しいですね。JALだけでなく日本全国に、そして世界へと記録を届けられるようにして、活躍の場を世界へ広げられるように頑張ります。
土井 JAL社員として2020年東京オリンピックに向けてしっかりと結果を残し、社員の皆さんをはじめ、多くの人から応援される選手になれるように頑張っていきます。
Q.山本選手は世界陸上を振り返って、どんな思いがありますか。
山本 結果が残せなかった理由はコンディションを合わせられなかったから。シニアの経験値がまだ浅かった、とも感じました。それを今後、会社の協力もお願いして、海外遠征などチャレンジの幅も広げていきたいです。
Q.土井選手は苦しい大学競技生活だったと思いますが、卒業後も頑張ろうと思ったきっかけやエピソードがありますか。
土井 大学では正直、苦しいシーズンが続きました。4年目は試合にもほとんど出場できませんでした。それでもまた頑張ろうと思うことができたのは、陸上競技を通じて出会った同期のみんなや先生方、家族のおかげです。応援しているから、頑張ってね、という言葉を本当にたくさんかけていただきました。自分の存在を改めて気づいたというか、自分の目指しているものを再認識できたんです。まだまだこれからだと思って、今シーズンの試合は見ることができました。
Q.今年は織田記念が最後の試合出場だと思いますが、どういったケガだったのですか。
土井 4月の織田記念で肉離れをしてしまい、そこから日本選手権に向けて練習を積んでいましたが、日本選手権前にまた同じところをケガしてしまいました。そこからは無理をすることなく、どこの試合に出るために何かをする、というのではなく、心と体が治ったときに試合に出場しようという考え方でやってきました。
Q.入社後の記録の目標は?
山本 今年は日本記録を跳ぶ、跳ぶと言って、実現できずに三段跳はシーズンが終わってしまいました(国体に走幅跳で出場)。まず、そこをクリアしないといけません。17m15以上を来年の初戦で跳ぶくらいの勢いで冬期トレーニングをして、まずは日本記録を跳びたいと思っています。将来的には東京オリンピックがあります。出るだけの試合にならないよう、記録を着々と伸ばしていけたら、と思っています。
土井 来年は日本一になること、日本選手権で優勝することを目標にやって、アジア大会もあるのでそこで走れるように、戦えるように頑張ります。記録も重要ですが、まず勝つことが大事だと思っています。勝つことを大前提において、その先に日本記録更新が入ってくればいいかな、と思っています。
寺田的陸上競技WEBトップ
|